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2024-12-21

茶庭・露路庭へのリフォーム工事#青葉区美しが丘の個人邸

今回は私が習っている茶道の先生からご紹介いただいたお客様です。お庭を茶事に使用できるようにしたいというご要望があり、茶庭あるいは露地庭と呼ばれる茶室へと向かう空間を造るリフォーム工事をさせていただきました。

施工前

施工前はメッシフェンスと砂利敷きがあり、茶室前には平板が据えてある状態でした。

茶事に使えるお庭にするため、蹲を設置しました。 本来であれば、腰掛け待合から中門をくぐり、蹲を使用してから茶室にはいるのですが、幅80センチほどの場所なため、途中に蹲を設置してしまうと狭く通りづらくなってしまうため、今回は一度茶室を通り越した場所に設置しました。

水鉢の設置と植栽

また、蹲という字の通り、しゃがんで手を清めると狭く着物などが建物などと擦れて汚れてしまう可能性があったので、中腰でも清めらるよう高さ80センチほどの水鉢を設置しました。湯桶石と手燭石を設置し、海の部分も造らせて頂きました。

灯籠は狭い場所のため、設置せず、植栽のみとしました。

ハードウッド造作の通路

また腰掛けから茶室までの通路も使い勝手を優先し、つた根太や柱はハードウッドで造作し、床材は国産材で張りました。

和風板塀の茶室前

茶室前はメッシュフェンスだと風情がないので、板と板の隙間に竹を設置し和風の板塀にしました。
釘はつぶし釘を造り遊び心もいれています。

シンプルな和の庭

和の庭はシンプルですが、洗練された空間となります。 使い勝手を優先しつつも見た目の美しさも追求した良い空間となりました。

ありがとうございました。このような機会を与えていただいたことを大変感謝しています。

水鉢の落ち着いた水面に木の葉が水墨画のように。明鏡止水がふさわしい。

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