お庭造りD様邸 完成
D様邸お庭造り完成しました!
お客様のご要望として小さなお子様がいらっしゃるので、安全に遊べる庭にしたいとのことでした。
そこで人工芝の面積をなるべく広くとれる庭にしました。このお庭はお客様の職場と隣接しているため、お仕事とプライベートの切り替えが困難になりそうなので、あえて仕切りを板塀と竹垣ですることにしました。
また、お客様は虫が苦手なため、あえて植栽は控えめにし、シンプルなデザインにいたしました。
【お庭造りのポイント3つ】
1.遮蔽物(板塀と竹垣)
2.版築土塀
3.枕木と石の犬走り
1.遮蔽物(板塀と竹垣)
正面からは大徳寺垣が、
庭からは板塀の作りが視界に入ってきます。
板はうづくりという工法で仕上げました。杉の木目がきれいにでるようにブラシでこすり、水洗いしました。
板と板の間には黒竹を入れて少し風が抜けるように、釘はつぶし釘を自作し、目立ちにくくするように、こだわってみました。
表の大徳寺垣は前回の投稿でご説明した通りです。
2.版築土塀
先輩の貴重なアドバイスをいただきながら板塀の土台を版築土塀にしてみました。
版築土塀とは土の粒の大きさを分けて層になるように打つことで型枠を外した時に層がくっきりとでる土壁の一種です。
人によっては色粉を入れて層を違う色にする人もいますが、今回は笠間の真砂土をふるいに通して粒子を分けて4種類つくってみました。 配合は消石灰、塩カル、粘土の汁、真砂土、白セメントです。
次回版築を作る機会があれば、赤土で作ってみたいと思います。
3.犬走り
枕木の隙間に神奈川の小松石を敷き詰めてみました。
敷石は小端積み風にして遊び、階段の蹴上げには石臼をアクセントに入れてみました。
このようなお仕事をさせていただけて、お施主様には大変感謝しています。
お客様との出会いが私の今後の庭師人生の財産となり、今後もよいお庭造りに励むモチベーションに繋がります。
ひとつひとつの出会いを大切にし、丁寧で心のこもった庭造りをしていこうとあらためて思いました。
本当にありがとうございました。