木曽石の石積みと版築の門柱・BESSの素敵なお家#三浦市
木曽石の石積みと版築で造った門柱が自然にとけこんだBESSの素敵なお家です。
先日完成した三浦市でのBESS施工の新築戸建て造園工事のご紹介をさせて頂きます。
※BESSの家:「自然とひとつにおおらかに楽しく暮らせる家づくり」
URL→https://www.bess.jp/index.html
■施工前
前面道路と敷地内に高低差があり、また建物全体が周囲から丸見えの状態でした。
お客様のご要望で高低差処理の石積みと、目隠しの版築門柱、石通路、植栽工事をメインに施工させて頂きました。
現場から最寄りの海水浴場までは車で約3分の距離です。海岸近くの暮らしを感じられるような設計を心がけました。
■施工後
倉地造園設計のこだわり
弊社は、エクステリア商品に頼らない手間をかけたお庭づくりに情熱を注いでおります。一つ一つこだわりをご紹介させてください。
■版築門柱
砂浜から海を眺めた景色をイメージした版築門柱にしました。
こちらの版築門柱が出来上がるまでの作業工程をご紹介させて頂きます。
振るい
真砂土(花崗岩が風化してできた砂状の土壌)を粒子の大、中、小ごとに分けていくように振るいます。2tトラック一杯分をひたすら振るいました。
ビーチコーミング
現場近くの海岸にてビーチコーミングを行い、貝殻とシーグラスを集めました。
シーグラスはとても希少でなかなか集まらず、心が折れかけましたが、ヤドカリ君が懸命に潮溜りに戻っていく姿を見て、自らを奮い立たせ採集しました。
シーグラスなどが門柱表面から見えるのはごくわずかですが、市販の材料を買わずに、あえて自ら採集にいきます。その地域の風土を感じ、庭づくりに活かすためです。シーグラスの優しい丸みに時の流れを感じ、なぜかほっとします。
枠組みづくり
門柱の枠組みを作ります。門柱の強度、たわみ、傾きに注意を払い、作っていきます。
いよいよ築いていきます
今回はお施主様にもご協力頂き、一緒に作り上げていきました。
枠ばらし
翌日に枠をばらしました。この時が一番ドキドキ、ワクワクする瞬間です。
イメージ通りの風合いに仕上がりました。以上、簡単ですが、版築門柱の作業工程でした。
■魚の捌き台
釣りをご趣味とするお施主様のために、屋外用の魚捌き台を創作しました。
一枚の諏訪鉄平石大判を加工し、捌き台として活用しました。また台を支える柱を版築の柱としました。柱の色はビーチコーミングをした際に見た海岸の地層から着想を得ております。
捌き台近くの立水栓の受けも手彫りの鉢にしました。
■石積み
敷地内外との高低差処理にはブロック塀ではなく、木曽石の野面積みで施工させて頂きました。石積み工事は、ありがたいことにお客様より多くのご依頼を頂いており、得意としております。
ご新築の外観と調和するよう、今回は木曽石を採用しました。また、石積みが単調とならないように、天端ラインに高低差を設け、うねりをつくりました。
倉地造園設計の庭づくり
・自然素材の形や色を活かして、手間をかけ、手作りで仕上げる庭づくり
・動植物の生命力、美しさを通じて、新たな気付きや安らぎを与えてくれる庭づくり
・お施主様のライフスタイルに寄り添う庭づくりを念頭に日々活動しております。